2026/8/9(日)
ジョージ・オーウェル「1984」を読了した。ディストピアSFの有名三作(あとザミャーチン「われら」とハクスリー「素晴らしき新世界」)はこれで全部読んだことになる。
社会の安定的存続や最大多数の最大幸福のためではなく、純然たる己の権力のために社会を支配している、というより党の権力という一群体生物の細胞として党員が活動している、というのがちょっと初めて見る世界観だった。一人では何も考えぬ全体として成立する群体の一個となることに個人は納得できるのか?できる、できるのだ、と言い切ってしまうのがすごいと思う。
原作仮面ライダーの文庫版1巻を読んだ。特撮の方で最初の2,3話は見ていたので、それと大きく流れは違わないなと思った。
風でエネルギーを得て変身するという基本設定には忠実に見える。仮面だけ被ってるシーンもあるし。ただ、大自然からエネルギーを得てる的な話が一体どこから来たのかがちょっとよくわからない。バイク乗ってるだけじゃんと思ってしまう。
「キカイダー」はもうちょっと単なるヒーローもの以上の奥行きを感じたのだが、どうも仮面ライダーはピンとこなかった。ただあとがきを見るとどうやら、ショッカー=科学文明の象徴であって、そこに大自然の力の代理として仮面ライダーが立ち向かう、そしてそれは単なる自然ではなく人間と自然の力の相の子であるみたいななモチーフがあるらしかった。あの風からエネルギーを得るという一見改造手術とは直接関わりなさそうな要素が強調されてるのはやはり意味あってのことらしかった。
やっぱり自然モチーフとしての説得力が薄いのが弱いと思う。風からエネルギーを得るということだけどバイクでエネルギーを得てるとしか見えないって。風車小さすぎるって。
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