2026/8/5(水)
久しぶりにシャノン氏の「シンカンセンスゴイカタイアイス」を聴いた。前は普通にいい曲という程度だったと思うのだが、なんでかMV含めて妙に刺さってしまった。
毎日多くの人を載せて何本も走っている新幹線という存在を軸に、半世紀以上の間多くの人を運んできた歴史と東京~新大阪という数百kmの間に住む人々を今なお繋いでいるという地理の2つを以て、時間空間的な広がりと人の繋がりを感じさせる。その手のイメージをやると懐古と歴史趣味に傾いてしまいがちだと思うのだが、そこでシンカンセンスゴイカタイアイスという身近かつ少し滑稽なミームの入った存在を中心に置くことで現代人のお勉強の回路ではなく共感の回路の方に同調させているんではないか。
ピコピコしたサウンドと少しガビガビした音質の歌声はレトロなイメージを想起させる。これも昭和の過去のイメージとの繋がりを助けている気がする。細かいことを言えばテクノは80年代くらいのイメージだと思うので新幹線の生まれた高度経済成長期とはズレがあるが、60年代という昭和中期とボカロという00年代以降のシンボルを結ぶ結節点として考えればこれ以上の選択肢はないと思える。
そんで散々ノスタルジーをやったあと最後に「のぞみある未来を取り戻せ!」で締めるのがニクい。高度経済成長期の泥臭いながら未来への希望に満ちていたムードを視聴者の心中に呼び出しておいて、じゃあ現代を生きるあなたにそれがありますか、と突き付けているように感じる。
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