2024/1/2(火)

今週の胎界主を読んだ。

レックス、奥の手まで封じられた上で策をひねり出して勝ち(相打ち)に持ち込むの、さすがに格が高すぎる。本気で焦って捨て台詞を吐き始めたのかと思ったが、殺気の落差を作るフリだった。常に怒ってるフリで数百年生きてきた男は伊達ではない。

さすがにここまでやって勇の巨大アカーシャ球体がどうにもならないということはないと思うが、しかしこの後の勇が心配にもなってきた。虹増一郎とサタナキアの手で何かしらの勇を葬る流れが作られているはず。


祖母宅に泊まった結果、良く寝れた。少し睡眠に関する健康を取り戻したかもしれない。


ダンジョン飯のミスルン隊長の境遇について、だいぶ最悪度の高い仮説が浮かんでしまった。(最終巻までネタバレあり)

本人曰く「私に残された欲望は復讐などではなかった」「私はただ完食されたかったのだと思う」とのことで、これをストレートに受け取ると「完食されたいという欲望だけ食べ残された」ということになるが、これは矛盾である。なぜなら、「完食されたい」という欲望は食べ残された後にしか生まれようがないからだ。元から食べられたいと思っていたなどということは常識的に考えればありえないだろう。

「食べ残された」欲望が具体的に何であったのかは分からない。ただ、「わずかに食べ残された」ゆえに後から「完食されたかった」という欲望が芽生えたと考える方が自然だと思う。

そして最悪度が高いのはここからだ。翼獅子のセリフと14巻のセンシの話を合わせて考えると、翼獅子はこれを意図的にやっていた可能性がある。

翼獅子はシスルの欲望を食べるときに「少し残すつもりだったのに全部食べてしまった」と言っていた。ここを読んでいるとき、自分は単に「ゆっくり味わうために後にとっておくつもりなのかな」くらいに受け取っていたのだが、よくよく考えると妙である。一般的な食の感覚を適用すれば、美味しいものを少しばかり残したところで食べ応えがないはずだ。

そこでセンシの講釈である。野菜くずの処理として「ヘタの部分を水に浸してやれば再び芽を伸ばすこともある」。翼獅子はこれをやろうとしていたのではないか?少し欲望を食べ残しておけば再び芽を伸ばすこともあるかもしれない。それを狙って意図的に食べ残すようにしていた可能性がある。シスルに対しても「少し残すつもりだった」ことに説明が付く。

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