中山幹男「はじめてのゲーム理論」を読み進めた。
ポアンカレがこんなところに顔を出しているとは。「効用は任意の単調増加関数で定義しうる」だそうだが、なんか聞いたことあるような議論のような気が。多様体をちょっとかじったときか?
ノイマンとモルゲンシュテルンのn人協力ゲームは今一つ面白味が分からなかった。読み飛ばし。そんな必ず2派に分かれるかね?なんか「一般的な考察をしました」というよりは、「言いたいことがあったのでそれを言える場合に絞って議論して数学的理屈付けをしました」という感触がある。あんまり好きじゃない態度。
池上嘉彦「記号論への招待」を読み進めた。小林銅蟲氏の漫画の影響で前に若干レヴィストロースをかじったが、記号論は結局今一つ分かんないままなので、岩波で適当に面白そうな新書を見つけて読んでみようと思った次第だ。
言葉は単なる思想伝達の手段ではなく、文化や思想そのものを方向付けるものでもある、みたいな話は百万遍くらい聞いた話なのであーはいはいという感じ。
意味作用ー表現ー伝達という整理はなかなか面白かった。特に意味作用ということの定義について、「何かが別の何かを意味する」という定義が分かりやすいなと思った。(循環参照じゃねーか!という気もするが)
ソシュールが「意味するもの」と「意味されているもの」の対を記号(シーニュ)ということにした、みたいなのを前に読んだとき、「『意味するもの』の側が記号であって『意味されているもの』は記号ではなく意味そのものじゃないの?」と疑問に思ったものだが、こうして図にしてみると少し気持ちが分かった気がする。
ことば(記号)によって意味されているものは、ことば(記号)で分割される前はもじゃっとしていて良くわからない、のでどのように分けるといった必然性がない(ここ重要)という風に考えると、分割された後の「意味されているもの」は「意味するもの」とセットで考えないと話にならない。分割された時点でその分割方法自体が記号体系というものに拠っているから。だからソシュールはその総体こそが記号であるという風にしたのだ。…多分。
ブロックチェーンの勉強をした。今一つ台帳を作る仕組みが分かっていない。
合意アルゴリズムについてPoWやらPoSやらいろいろあるのは分かったが、合意した結果書き込まれるデータの実態が良くわからない。そこはブロックチェーンという枠組みでは規定されていないのか。
naivechainというよさげなサンプルがあったのでこれ見て学ぶことにする。
サークル内で一つ杞憂が晴れた。
Categories: 未分類