2025/1/28(火)

今週の胎界主を読んだ。さらっと「辺り一帯の鏡面が変成されている」とか言ってるがピュア無法過ぎない?

ソロモンは常に怒っているイメージはあるが、世界を滅ぼしそうなレベルのブチギレは久しぶりかもしれない。しかし「望めばなんだって」とか言いつつ、何にも出来てないじゃないすか。


「ロスト・ルーインズ」をクリアした。初手でアナザーエンドを見てしまって少々居心地が悪い。

まあベアトリスが黒幕だろうなと思ったらやっぱり黒幕だった。しかし「記憶など元からなかった」までは読んでなかった。今まで戦ったボスたちは一応本当に召喚された人間たちだったらしいが、なんでモンスターみたいになったのかはよく分かんない。初めて会ったあたりで「身体能力が高いのは召喚時に色々付与されたから」とか言ってたから実際にそういう付与をしてたのか。

最後のベアトリス戦、自分から弱点をバラしていくのは笑ってしまった。変なところで誘導が親切なんだよなこのゲーム。恐らくだが聖剣を持ってなかった場合は通常EDだったんだろう。女神が魂云々の話をするのがこの後だし。


今日摂取したコンテンツ。

https://cinemandrake.com/what-biological-sex-spectrum1

生物学的性の曖昧さに関する記事。自分は男女差別論には反対だが、ヒトの男女の区別自体は少数の形成異常みたいな類を除いてほぼ自明と考えている立場なので、眉に唾を付けながら読んだ。

男性は女性ホルモンも出していて逆も同様だとかは知ってたし、脳や筋力の性差はそこまで明確ではないというのは特に驚くような点は無かった。性器の話に全く触れないのはさすがにツッコミたい。その点TEDのプレゼンは誠実だと思った。社会には標準的とされる形態の性器ではない人が2%もいて、それを「治療」しようとする向きがある、という情報は普通に知らないものだった。これについては自分も社会的な理解がなされるべきだと思う。

記事のPART2はちょっと恣意性を感じた。性スペクトラムの存在は生物学の世界において合意が得られているんだろうが、二峰性についても認められているんだろう。性スペクトラムに反対する人々の問題点を描き出す一方で性の二峰性について強く触れず、さらにはつい最近のたった1人の主張で「多峰性」を大きく論じるのは切り取り方が良くないと思う。こういう見方をすると学術的に面白い結果が出てくるという話と、社会を生きる我々はこういう認識体系に依って立つべきという話とは次元が違う。

性別に限らず、物事を分類すると必ず境界的な分類困難な存在が出てくるが、それはそれとして我々は世界に存在する物事を区分し、それによって物を認識して社会を回している。規範や常識に疑念を向けることは必要だ。しかし、我々が衣食住を手に入れて生きられる社会を回し続けている普通の規範を持った普通の人々を軽視して行うべきではない。既存の分類規範に疑いの目を向けるのなら何が問題なのか、定量的にどの程度の分類漏れがあって定性的にどのような問題があるのかといったことを論じるべきだ。この点でも、TEDのプレゼンは誠実だった。定量的に2%ほどはインターセックスの人が居るということや、かなり年齢を重ねるまで自身がそれと知らなかった人もいるという現実について語っていた。

結びとしては、男女二元論を支える土台として「生物学」を援用するのは少々筋が悪いという話だった。性別の定義を考えるより、性別の定義を何に用いるのかが重要という話には同意する。個人的な考えを書いておくと、まず社会の存続は一定規模の人口の維持に懸かっており、未だ不老不死を達成していない以上それは人間の生殖に懸かっている。人間の生殖の最もポピュラーな形態は未だ現代においても性交と妊娠出産であって、それには基本的に精子とペニスを持つ男性と卵子と子宮を持つ女性が要る。このような背景がある以上、人類が滅亡を受け入れたり不老不死を実現したりヒトクローン技術や人工子宮を実用化したりしない限り、男性・女性という二元論的区別は必要とされ続けると思う。この意味で、性器を手術で取り払った人間は男女どちらにも属しないという指摘は至極真っ当だと思う。

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