2024/7/4(木)

深く理解せずに放置していた科目の復習が進んだので気分が良い。


オデュッセイアを読み進めている。かなりハマってきた。オデュッセウスの線、テレマコスの線、求婚者のいる屋敷の線が遂に交わってきたのがなかなかどうしてちゃんとアツい。やってることはスカッとジャパンな気もするのだが。

読み始める前はずっとオデュッセウスの帰還の旅が延々描かれるものだと思っていたのだが、まさか後半がほぼ復習に費やされる見通しになるとは思いもよらなかった。求婚者の横暴とテレマコスの旅で1/6、オデュッセウスの帰還行で1/3、そして残りの話がどうやら全てイタケで行われるようである。オデュッセイア=旅のイメージがかなり裏切られた。

岩波文庫版の上巻の訳者解説で「オデュッセウスの口から淡々と語られる荒唐無稽な旅の話は老人が子供に聞かせる昔話のような趣もある」という大意のことが書いてあったのだが、まさにそのような話から急にドロッドロの復讐譚が始まるのでびっくりしてしまった。まあ昔話にも所謂「いじわるじいさん」の話は古今東西あるのでそういうのの延長線上と見てもいいのかもしれない。

復讐劇と感動の再会が同時並行で行われようとしてるのもかなり面白い。ホメーロスはギャグセンも高い。

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