2022/8/12(金)

セキュキャン最終日。なんかもうだいぶ疲れたというか集中力が切れていた。やっぱりこの5日間という設定は妥当なものなんだろうなという感じがする。

本当に学びというか、刺激の多い5日間だった。ほかのゼミのやり取りも割と見えるので、自分の受けたところ以外のゼミの情報も(断片的にだが)かなり頭に入ってくる。自分の受けたゼミの続きももちろんやってみたいのだがそれと同じくらいに、話が聞こえるだけ聞こえて手は出せなかった他のゼミの内容に手を伸ばしたくなった。

正直横のつながりが増えたかというと微妙。こういう場でガンガン声をかけていけるタイプではない。同様の人はいるようだった。まあ、Twitterで馴れていければ良いのだろうとは思うのだが、Twitterはまともな使い方をしていない。先行き不安だ。

話変わって終了後、雑談VCでとある講師の人と受講者の話を聞いていたのだが、その講師の人がものすごい速度で様々なジャンルの話題を話しているのでやばいなと思った。ほぼほぼついていけない。単純に自分のよく把握してないジャンルの話題も多かったというのもあるのだが、自分の最も得意な分野であってもあのスピードで話をするのは厳しい。あれくらい素早く頭を回せたら気持ちいいだろうなと思った。

頭の回転の速度という量的な問題でなく質的な部分の問題として、音声的なやりとりが自分は苦手というのもある気がする。英語にしろ日本語にしろ、どうも字面でないと頭の中に概念を素早く組み立てられないし出力もできない。話し言葉での入出力に慣れている人が羨ましい。


今日解いた競プロの問題。

天下一プログラマーコンテスト2012決勝-A: フィボナッチ数列進数にしてしまえばよい。フィボナッチ数列の特性的に、大きい数から貪欲に使ってしまって損をすることはない。(しっかりした証明はしていないが…)


セキュキャンでは受けたゼミの内容的に比較的広く浅く網羅的に触るといった感じの内容をやったのだが、そういえばLAN周りの物理層は全然ブラックボックスのままだったなというのに気付いたので終わった後に調べた。

HTTP、TCP、IP、Ethernetパケット、そしてツイストペアケーブルとRJ-45コネクタなどについてはネットでもよく解説されているのだが、Ethernetパケットをどうやってツイストペアケーブル上に流しているかについての解説があまり見つからない。要するに符号化の具体的な方法が知りたいのだ。

数少ない分かったこととしては、その辺の方式についている名前が10BASE-T(=IEEE802.3i)、100BASE-TX(=IEEE802.3u)、1000BASE-T(=IEEE802.3ab)などだということだ。ちなみに無線LANはIEEE802.11~~で定められている。

ケーブル自体の物理的な規格はTIA/EIA-568ホニャララであり、ホニャララの部分次第でストレートだったりクロスだったり、cat5eだったりcat6だったりする。そしてコネクタは8P8C(≒RJ45)という規格である。この辺はIEEE802.3とは別な話らしい。

IEEE802.3において具体的にどう符号化しているのかの情報はなかなか出てこない。手元にあったマスタリングTCP/IP(5版)を見ても触り程度しか触れていない。これは困った。

ということでネットで調べてみたところ、原典(IEEEによる規格書)が個人利用に限り公式に無料で配布されているらしい。なんて素晴らしいんだろう。翻訳行為なしに原典を覗いてみたくはないか?

https://ieeexplore.ieee.org/document/8457469

アカウントを作ればいいらしい。所属組織とかも聞かれたがPersonalにしておいた。

5600ページもあり、しかも整理のされ方すら分かりづらい。こんな感じの構造になっている。

  • Introduction
  • SECTION ONE
    • SECTION ONEの目次
  • SECTION TWO
    • SECTION TWOの目次
  • SECTION THREE
    • SECTION THREEの目次
  • SECTION FOUR
    • SECTION FOURの目次

といった感じでSECTION EIGHTまである。目次はひとところにまとめてほしかった。

各セクションの構造。

  1. 10Mb/sの通信に関する話
  2. 100Mb/sの通信に関する話
  3. 1000Mb/sの通信に関する話
  4. 10Gb/sの通信に関する話
  5. 512kb/s~10Gb/sの通信に関するいろいろ
  6. 40Gb/sと100Gb/sの通信に関する物理層のいろいろ
  7. 100Mb/sと1000MB/sの単一ツイストペアでの通信に関する話、あと光ファイバー通信とか
  8. 200Gb/s, 400Gb/s, 2.5Gb/s, 5Gb/sに関する話

とりあえず初めの一歩として10BASE-T理解しようぜと考えたら、セクション1と5あたりを読めば良さそう。

ところでこの無料で読める規格書の利用は「個人利用(individual use)に限る」らしく、ブログにどこまで書いていいのか若干びくびくしている。

https://ieeexplore.ieee.org/Xplorehelp/overview-of-ieee-xplore/get-program-terms-of-use

まあここでいう「利用」とはおそらく原本の閲覧という意味だろうし、こんな雑にまとめたものを書いたところで恐らく規約には抵触しないだろう。詳細に言及しようとなったらちゃんと引用という形をとれば少なくとも日本の著作権法的には許される、はず…

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