赤松啓介「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」を読み進めている。現代の目から見ると本当に感覚が違いすぎる。奔放とかそんなレベルじゃない。そんなあちこちでやったやらないの話が飛び交うもんなのか。エロ漫画の世界でももう少し奥ゆかしいと思う。
オルダス・ハクスリー「すばらしい新世界」では割とカジュアルに娯楽として性交が行われている世界が描かれていたが、意外と非現実的じゃないんだなあみたいなことを思った。(もっともあちらは徹底的に避妊が行われていたが。)
繰り返し語られている「性知識教育」への批判にはちょっと一理あるなあと思った。理論だけで実践がないのは健全なあり方ではない、という主張はまあ間違ってはいないと思う。
にしても避妊の技術も無い時代にあちこちでやって、当たり前のように誰のだかも分からん子が出来てどやうちの子顔似てねえやろガハハみたいなノリはさすがに首肯しかねるが。百歩譲ってそれはいいとしても、くじ引きで当たったから親子でやるみたいのはさあ……インセスト・タブーって割と普遍的なものじゃなかったっけ、こんなところに例外が。
中山幹夫「はじめてのゲーム理論」を読み進めた。
コモンナレッジという言葉が見つかったので良かった。しばらく前に知ったけど名前が思い出せなくて困ってた概念。
「泥だらけの子供たち」という論理パズルが紹介されていた。
3人の子供たちが泥遊びをしていた。
そこに一人の大人が通りかかって「君たちのうち少なくとも1人の顔が泥だらけだ。顔が泥だらけの子は顔を洗いに行きなさい」と言った。
3人は顔を見合わせて、少し考えてから全員顔を洗いに行った。なぜか。
この手の「仮にAさんが事実Pを知っているのをBさんが知っていたら~」みたいな感じの論理パズルかなり苦手なんだよな。サリーとアンを難しくした類。
今日読み始めた本2冊はどちらも今まであまり読んだことのない分野の本で面白い。刺激がある。
Categories: 未分類