2つ残っているデカいレポートの内の1つ倒したが、最後の1つが本当に全く進まなくて講義資料を見たところ、特定の参考書の特定のページを見ないとどうにもならなさそうなやつだった。教科書なら分かるけどそれはさあ…
まあきつい課題を放置していたのが全面的に悪いのだが。
敵対的相互運用性という単語を知った。前に「どうやったらLINEをつぶせるか」「どうやったらみんなTwitterをやめられるか」みたいなことを考えていたときにいずれも「互換性のある別物を作ればよくね?」という考えに行きついていたので、それと同じことに名前が付いていて結構感動した。
そういえば前に「中国の人は英語の資料を片っ端から翻訳する。これは英語の重要性を相対的に下げる1つの有効策として機能している」みたいな主張をどっかで見たけど、これ同じ論理だな。
変身物語を読み進めた。
オルペウスの死
そういえばここまでオルペウスの語りだったんだな。忘れてた。
ぐぇぇー胸糞。狂人が芸術家を暴力で打ち殺す話を神話でまで見たくなかった。
そういえばエウリーピデースの「バッカイ」が未読のまま積んであるけど、あれの舞台はここからの一連のシーンなのかな?デュオニューソスはニーチェが信奉してたらしいからそれで気になって買ってみたけど、どうやらきついシーンが出てきそうだ。
変身物語ではデュオニュソス要素無かったけど。
冥界で妻に再会というわずかな救いがあってよかった!これはいい伏線回収!「いまではオルペウスも、愛するエウリュディケを振り返るのに何の不安もないのだ。」←エモい
トラキア女たちへの懲罰
あーちゃんと罰は下されるのね。ok
ミダス王
名前はなんか聞いたことあるやつだ。と思ったら、話も結構聞いたことあるやつだった。
触れたものすべてが黄金になってしまう王様の話ってこれだったのか。
死なずに終わる珍しいEND。罪を犯したわけではなくただひたすら愚かだったという話だからまあそういうもんか。
ものを飲み食いするたびに金になって飢え渇く描写が短いながら地味にえぐい。
これ、噛んだものまで片っぱしから金になってて「手以外で触れたものまで金になるのはおかしいのでは…?」と思ったけど、よく読んだら「わしの手が触れたものを~」ではなく「わしのからだが触れるすべてのものを~」と頼んでいた。これは本当のバカだなと思った。
これで富を憎むようになったということで終わりかと思いきや、「頭の方は依然として鈍く、愚かなその心は、依然としてその持ち主に害をなす定めだった。」一回失敗して反省しただけで終わりじゃないのか、厳しい…
後半では神の裁定にケチをつけていた。なるほどこれはバカだ。厳しいとか思った俺がバカだった。有名な「王様の耳はロバの耳」はここらしい!初めて知った。イソップの創作かと思っていたが、ギリシャ神話だったとは。
にしてもミダス王、争ったパーンが認めていないならまだ分かるけど、本人まで負けを認めてるんだからもうそれでいいだろ…なんでそう最悪のところで自我を迸らせるんだ。
ラオメドン王
報酬渋るのは相手が神かどうかとか関係なく普通にだめです。順当な末路。
そしてヘラクレスからペレウスに急に話を繋げてきた。変身物語あるある、なんか急にやたら遠いつながりの人物に話が及ぶ。
テティスとペレウス
これ普通に強姦だと思うんだけどギリシア神話ではアリらしい。まあ、ゼウスが大暴れしている時点でアリどころの話ではないが。でも受け入れるのはあんま見ない気もする。
そして息子あのアキレスかよ!
テティスはテチス海の名前の由来か、と思ったけど違うらしい。
ケユクス
ペレウスが行間で弟を手にかけててすっと流された。マジかよ。
ダイダリオン キオネ
若い女がディアナ女神より美しいのを自称してぶっ殺されるやつ見たの何度目だろ。
プサマテの狼
部外者に被害を出すのはやめるネレウス女神、えらい。(すでに被害は出ているのでえらくはない)
ケユクスとアルキュオネ/ケユクス王の遭難
この、こういう、生々しい悲劇とその凶兆(死亡フラグ)を描く手腕が本当に上手いんだよな。あの手この手の様々な形容や例えで現場の悲惨さを描くだけでなく、「この手で、ついこの間まで王笏を握っていたのだ」みたいなエモーションも入れてその間を反復横跳びしやがる。
本当にこの一連のシーンの描写は一級品だと思う。沈むラストまでの流れはもう完璧、100点。
『眠り』の神
そんな神様もいたんだ…
同じ神ですら近くによれば眠気に耐えられないらしい。強い。
モルペウス
ユノー→イリス女神→『眠り』の神→モルペウスだから3次下請けだな。神様も大変だ。
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