伝送線路の勉強が楽しい。
今日気付いたのは、電力にも向きがあるということだった。電圧の正負とは違い、エネルギーの伝わる向きが正負に対応する。電磁波のポインティングベクトルとかでその概念は知っていたが伝送線路でもこの概念が出てくるのは盲点だった。例えば右へ伝わる方向を正としたら、左へ伝わる電力は負の電力になる。負のエネルギーとは何か、という話になってしまうが、逆向きに伝わっているから負になるというだけの話だった。
これに気づいたのは反射係数透過係数でエネルギー保存を検証しようとしていたときだ。
伝送線路A→Bと伝搬し、境目で一部が透過して一部が反射したという場合を考える。Aを伝わる当初の前進波を$電圧V_A^+,電流I_A^+$とし、反射波(Aを伝わる後進波)と透過波(Bを伝わる前進波)をそれぞれ$V_A^-,I_A^-,V_B^+,I_B^+$とする。
$V_A^+$ から $V_A^-$ と $V_B^+$ が発生するのだから
\[V_A^+I_A^+=V_A^-I_A^-+V_B^+I_B^+\]
になってほしい気がするが、$V_A^+$から他の数値を算出してみると、実際に成り立つのは
\[V_A^+I_A^++V_A^-I_A^-=V_B^+I_B^+\]
なのだ。当初不思議に思ったが、これは向きを考えに入れると当たり前の話になる。
Aが左にあってBが右にあるとして、今の電力の定義は左から右へ伝わる方向を正としている。Aを伝わる後進波はAB境界から遠ざかって左へ向かっているので符号は負になる。だから$|V_A^+I_A^+|=V_A^+I_A^+$だし$|V_B^+I_B^+|=V_B^+I_B^+$だが$|V_A^-I_A^-|=-V_A^-I_A^-$なのだ。
このことを考慮に入れれば、以下の式が確かに成り立つ。
\[|V_A^+I_A^+|=|V_A^-I_A^-|+|V_B^+I_B^+|\]
なんかtwitterで「ルックバック」という読み切り漫画が広まってて、結論から言うとそこまで刺さらなかったのだが他人の感想を頭に入れたら自分の感想よく分からなくなりそうなのでメモるだけメモっておく。
自分にとっては話の中身の方が重要なのでなんか絵のうまさで比べられるシーンで微妙にうん?てなったけど、サインくださいのシーンとコンビ組む流れで帳消しになった。まああの比べられるシーンは藤野の方の漫画も良く分からないが。
4コマが扉の下を通して時空を超えるのはちょっと初見だと良くわからなかった。読解力が衰弱している…
世情には疎いものの男の侵入シーンが京アニ事件の文脈なのは流石に分かった。扱い方がどうこうとかよりもそんな直球で入れんのかいみたいな驚きが強い。まあ下手にひねられるよりは直球の方がまだ好感度高いんだけど、なんかもうちょい抽象化して別の具体に落とし込んでとかしなかったのみたいには思った。漫画まともに描かない自分が言うものではないけど。というかそれはそれとして、やっぱり扱い方の方面の話として退治~で終わりなんですか?みたいな感触がある。読み直したらやっぱり感じてきた。なんか、もうちょっとなんか、単に自分に読み取れてないだけでなんかあるんでしょみたいに思っている。
最初から最後まで貫かれているとにかく描く、形にする、やっていくという部分はそれはそうという気持ちになった。刺さった、みたいな感触ではあんまり。
他人のツイートを見ているとどうやらなんか他にも文脈が色々こめられてるっぽいのだが、自分にはよくわからなかった。
しかし読んだ後にTwitter眺めてると創作の力を謳う声がひしめきあっていて、じゃあいっちょ頑張るかという気持ちにもなり、自分にあまり響かなかったとは言え漫画の力より世間の雰囲気の方が気持ちを左右するのかよと考えると萎える気持ちにもなり。
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