久々にまともに早寝したらすこぶる朝の体調が良かった。睡眠時間だけでなく寝るタイミングも重要なのは解せない。
今から彗星を見ようという訳ではないが、まともな双眼鏡をいずれ手に入れたいと思っていたのを思い出し、ある程度大型の店でラインナップを見てみた。
正直2万と10万の違いがわからない。
「懲役339年」を読んだ。たぶん連載時にちゃんと全部読んでいたのだが、改めて単行本を手に入れたので読み直した。
ラスボスとしてオレンジマンが配置されている理由が初見あんまりよく分からなかったのだが、よく読んだらなんとなく掴めた。生まれ変わりを主たるテーマとする中で徹底した個人主義だったところが重要だったのだと思う。
物語はぱっと見としては生まれ変わりを否定して今の自分は今の自分ということを訴えているように見えるが、作中で何度も念を押されている通り、メーゲンは生まれ変わりの教義自体を否定はしておらずあくまで出生局の腐敗を問題にしている。そしてシナトや5代目ハローに代表される通り、主人公勢の人々は死んでも後の誰かに何かを継がせていることが何度も描かれている。一方でオレンジマンは「死んだ他人の功績などどうでもいい」「自分が死んだらそれは敗北」と独白しているのが対比になっているんだろう。この話は”今生きている自分が全て”という話ではないですよ、という念押しとして配置されていると考えるとかなーり真摯な話立てだと思う。
あとは普通に分かりやすいところとして「権威」「暴力」の象徴として打ち倒されている。これは宗教権威を打ち倒そうという話ではなくて理不尽な権威と暴力一般を否定する話ですよ、という意味合いで教会と皇憲隊以外の権威と暴力を配置してるっぽい。意地悪なこと言うと、単に「古い間違った宗教を正す主人公達カッケー!」で読んでる人はオレンジマンの意味が分かんないまま読了しそう。
ぶっちゃけオレンジマンとかいう一人で全部かっさらって一人で自爆するやつが居なかったらメーゲンの革命後処理はクッソ地味になっていたと思う。というか実際じりじりと神官を追い詰める形になってたし、現実の革命を参考に考えればオレンジマン居なくても民衆が神官殺してたんじゃないかという感じが強い。オレンジマンと軍部が泥をかぶってくれたおかげでメーゲン勢と一般国民は手を汚さずに済んでるので感謝した方がいいと思う。
(調べていたらオレンジマンは個人主義という点で対比されていたというのが作者noteで答え合わせされてしまった)
https://note.com/seynero/n/n9a3ef208b089
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