2023/9/20(水)

まともな生活のリハビリをした。


積んでいた「神巫女 ~KAMIKO~」をプレイした。独特の気持ちよさがあってその正体が掴めない。

まず、全体に純度高く正統派のドット絵で構成されているのだが、それでいながらかなり明るくファンシーな彩色で統一されている。これは自分でも今まで気付いていなかったのだが、自分の中でドット絵と言えばどこか多少なり薄暗くくすんだりぼやけた色合いの、今では手の届かない何かの表彰のイメージがあって、それがレガシーなものへの郷愁や哀愁と結びついていた。それが神巫女のグラフィックだと明るくてクリアなためか全然その辺のイメージと結びつかない。これがまず第一に不思議な感覚だった。

次に、自機(自分はヤマトを使っていた)の攻撃は決して速くも広くもないはずなのに妙な爽快感がある。むしろやや遅いからこそ気持ちいいような感触すらある。これがよく分からない。単に一撃だから気持ちいいのかとも思ったが、2撃3撃入れないと死なない敵も存在するからそう単純な話ではない。おそらくSEやエフェクトや画面揺れによる気持ちよさがある程度あるのと、あと攻撃時の自機の移動があまりないのがイカしてる気がする。なんかこの手の攻撃モーションの存在するゲームでよくある「攻撃すると自機が動いてしまい、一度外すともう一度狙いなおさないといけない」問題が全然感じられない。振りの角度範囲が広いのもあり、敵に雑に近づいて剣を振り回せば敵が吹っ飛ぶのが気持ちよく感じられている気がする。攻撃時の自機移動が少ないとはいってもコンボ時は歩く程度の速度で移動するので、「歩きながら倒していく」体験も損なわれていない。うまい具合に調整されている。

世界観に「神巫女ってなんだよ」みたいな若干のトンチキさはあるものの、中々細部までこだわられたいいゲームだと思う。

Categories: