・ハレのちグゥを読んでいるのだが、展開が自由過ぎて慣れない。
前に「みつどもえ」を読んだらノリが慣れなかったという話を書いたが、あれは結局読み返すうちに慣れた。しかしハレのちグゥはあまりに起きる事柄に対して制約が無いというか、訳の分からない事柄が起きてもその場にいる全員が当たり前のようにその事柄に普通に感情移入しているのでついていけない。世界観の謎さ、展開の自由さはでんぢゃらすじーさんと同じくらいだと思うのだが、多分、自分が「ツッコミ」が存在する形式だったギャグにどっぷり浸かってしまったために「ツッコミ不在の恐怖」に耐えられないのだと思う。でんぢゃらすじーさんで言えば「孫」が常にツッコミ役を買ってくれていたし、あと不思議の国のアリスなどは何もかも狂っていてもアリスがたまに世界観そのものにツッコんでくれていた。ハレのちグゥはそういう成分が相対的にすごい薄い気がする。
なんかあれだ。誉め言葉でも貶し言葉でもなんでもなく、未開民族の間に伝わっている良く分からない神話を聞いているような感じがする。とにかく夢の中みたいに世界観がフワッフワだけど、そこさえ受け入れて登場人物の感情、人間関係、オブジェクトを追えば流れは把握できる感じ。
あれだな。自分は様々な登場人物が違う常識を見せてくれたりする物語が好きなのだけど、そもそも常識が存在することを前提としすぎていたのかもしれない。
・熱力学を引き続き再学習。昨日は温度の定義について第0法則から納得できた。今日は第2法則と熱機関。というか昨日温度の定義について第0法則からって考えたけど「高温から低温に移動する」ってトムソンの原理で第2法則だな。昨日自分が考えたのは「熱が移動するのが高温から低温」で定義の方向が逆だけど。
まず、熱機関というものがあるらしい。熱も仕事もエネルギーの形態だが、熱を仕事に変えることができる装置は熱機関と呼ばれる。経験則というか実験事実であるクラウジウスの原理(=第2法則)から、熱は勝手には仕事に変わらない。(逆は摩擦熱とかで容易にいける。)ので熱機関はいろいろ重要になる。
温度に差が無いと熱は絶対に移動できないので、温度の違う熱源が複数無いと熱機関は動けない。熱機関自体の温度が熱源と違えば一瞬動くかもだが、熱源から熱を受け取れば熱機関はあったまって熱源と同じ温度になってしまうので、繰り返し動くには結局最低2つの熱源がいる。熱を受け取ると温度が高まるのは何で基礎づけられるんだ?第0~第2法則だけから導けるの?
ああ、別に熱機関の温度が上がる必要はないのか。別に体積が変化するとかでもよくて、熱機関が熱を仕事に変えながら、とにかく何かしらの変化が伴っていないとクラウジウスの原理「熱が仕事に変わる場合は痕跡を残さないといけない」に反する。繰り返し動くためには何かしらの形での尻ぬぐいが必要で、それが低温側熱源というだけ。んーでも「痕跡」が何なのか、どの程度の量なのかが定まってない気がするのが気持ち悪い。そりゃ状態方程式持ってくれば色々考えられるけど、理想気体を前提にしたくない。
で、熱機関が効率100%だとクラウジウスの原理に反するので効率は100%未満であることが分かる。は、話が進まん
・熱力学的状態方程式のWikipedia記事で$dU=TdS-pdV$という式を見つけた。えーこれ最初に出してよ。第一第二法則だけから導けるっぽいし、エネルギーには熱と仕事の形があるってこと見えやすくていいじゃん。エントロピー理解しないといけないのがきついけど。まあでもとにかくそういう状態量があるんです、って形式で導入しちゃえばよくね?って気もする。
あーでも$\delta Q$が$T$で割れば全微分になってくれるのは自明じゃないね。どうしろと。あれ?$\oint\frac{\delta Q}{T}=0$なのは可逆過程だけだよね?なんでエントロピーとかいうやつ状態量として定義できんの?
・不可逆熱機関が可逆熱機関の効率を超えられない証明の議論を読んで思ったけど、「仕事を熱に変える」のは簡単でも「熱を熱源に与える」のは無条件という訳にいかないんだなというのを再認識した。えらい当たり前だけど頭から抜けてた。だから可逆なのは重要なんだな。熱を仕事に変えるだけじゃなくて、熱を熱源から受け取るところまで含めて可逆なのが可逆熱機関である、と。
・熱力学第零第二法則から熱の移動方向と温度の多寡の概念が導入出来て、第一第二法則から可逆機関の最大効率が結論出来て、それが温度の関数の比で表せることから絶対温度の定義が導入できる。これが一番しっくりくる。
・不可逆性の定量化、というのでこれがなかなか良かった。「熱力学第二法則の定量化を考えて、しかもそれを何かしらの状態量に求めた結果、エントロピーという状態量が作れた。」という論理がなかなかちゃんと通っている。あーでも理想気体の状態方程式が結局使われてるなあ。理想気体の状態方程式を使わず、純粋に熱力学第一第二法則だけからエントロピーの導出まで納得したい。
・夢を見た。学校の角の教室?らしい場所で大勢で集まってめちゃめちゃに踊る。時間が経ち、時計を見ると別の予定に遅れている。どうしようか焦っていると電話がかかってくる。終わり。
・夢を見た。小学校に小学生の格好で潜入する。(現実の自分がやったらバレるどころの騒ぎではないが、夢の中なので気にされない。)なぜか給食の時の白衣だった。
自分の話に興味を持った生徒と廊下で科学談義をする。そうしていると職員室から自分の高校の時の先生が出てくる。(この先生は高校で科学部の顧問だった。)(高校の先生が小学校の職員室から出てくることについては夢の中なので気にされない。)
その先生に「また有望な後輩探しですか」と聞かれる。自分ははぐらかして逃げる。終わり。
油断すると中高の未練が片っ端から分かりやすい形で夢に出てくるの勘弁して欲しい。
・通院している歯医者に行ったのだが、別の席にセーラー服の患者さんが居て少しぎょっとした。それでなんでぎょっとしたか少し考えた。
自分は高校の時分から歯医者に通院しているが、仮にYシャツ学ランだったら硬い襟とかが気になって横たわれない気がする。だから学生服で歯医者の椅子にもたれる発想がなかった。それでセーラー服で椅子に横たわる患者をみてぎょっとしたのだ。
ブレザーとかで横たわったらどうなるんだろう。やっぱりセーラー服よりは襟辺りが気になるだろうか。そもそもセーラー服で横たわるときだって後ろのぴろんぴろんの厚みとか気にならないのかという気はするけど。
・「ボクたちのBL論」を購入した。BLに興味がある訳ではないが、自分にとって理解の埒外なのに多くの人が愛好しているBL文化には興味がある。多少なりとも理解してみたい。
まあ、生半に理解したつもりになったときが一番危ういので、無駄な戦争を起こさないような謙虚さを持って読みたい。
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