「今、ここ」だけでないことの絶望
自分は昔から宿題課題というものが大変に苦手だ。なんでかは良く分からない。しかし苦手なのだ。
テストの類ならば得意で気負いはない。それは何故かというとそれが常に大勢で同じ時間が決まっていて、現在だけのものだからだ。後先のことを考える必要が無く、後から更にやることが増えたりしない。昨今オンライン授業になって課題が増えているが、こんなもの全授業小テストだけで成績が付けばいいのにと思う。
課題というものは常に十数時間後~数日後くらいに〆切が決まっている。まずここが嫌だ。何が嫌かというと、ペース配分というものをしなければならないことが嫌だ。計画的に進めるということほど気持ちの悪いものはない。全力で作業にあたるか、全く休むかのどちらか以外は体が受け付けない。また、同じ作業を日を分けて行うということは、今日の進捗が明日に影響し、明日の自分が今日の成果に手を加え得ることを意味する。「今、ここ」が「今、ここ」だけでなく、明日へ未来へ取り返しのつかない影響を与えつつ明日から未来から手直しをされ得る。こんな状況で全力など出せるはずがない。現在の作業というものは過去とも未来とも何の繋がりも持っておらず、また後から手を加えられることがありえず、そしてやったことについて後から取り返しがつくからこそ全力が出せると思うのだ。
ここで「後から手直しができる」ことと「取り返しがつく」ことは別だ。要するに、成果に対して手を加えられるかどうかと、成果が催した種々の影響について例えそれが負の内容だったとしても別の成果でどうにかできるかどうかということだ。今日失敗しても明日成功すればいいのは理想的状況だが、今日進まなくても明日進めればいいのでは良くない。後者の場合は締め切り日まで「失敗」すら出来ないのが駄目だ。
課題もテストのつもりでやれば良かろうという考えもあろうが、どうもそれすらもだめだ。いくつか問題があってそれを解くような課題ならまだそういう方針も効くが、小論文やレポートのような大きい一つのものを書くような課題ではそれすらもできない。結局今日書いた部分を明日手直ししたり、今日進まなかった分を明日の頑張りで取り戻せると思うと、どうも怠けてしまう。
長期間をかけて物事を進めるということはどうすれば慣れるのだろうか。教えて欲しい。