自分は文を書くのが好きだ。誰かに何時々々までにこれを書けと指示されたり、こういうお題でこういう制限で書けと言われると途端に萎えてしまうのだが、とにかく自由に描く分には大変文を書くのが好きである。

それでこうしてサイト内で色々ものを書いているのだが、しかし、「黙して成果を出す人間がえらい」「批評一辺倒の人間はあまり良くない」「自分語りするやつはだめ」みたいな価値観もそれなりに頭に入っている。おそらくインターネット経由で伝わってきて内化されてしまった倫理観なのだが、まあ事実としてそれに反した人間が破滅していく様は嫌と言うほど見たので、自分でもそれなりに納得しているつもりでいる。

これらのことから考えるに、自分は小説を書くのが最適解なのだが、不思議なことに自分には、フィクションはイラスト、漫画、ゲームなど、絵を伴うもので表現したいという願望がある。

おそらく自分は文を書くのが好きではあっても得意な訳ではない、下手の横好きの自覚があるからそうなるのだろうと思う。あるいは、自分の表現したい物は言葉で表現しにくい、あるいは表現されべきではないところにあって、それをわざわざ文学の俎上に持ってくるだけの自信がないからそういう了見になるのだと思う。

そういうことだから、このサイトでは低俗な自分語りも批評文も雨後の筍のごとくこれから増えていくだろうと考えている。それは自分の作りたい理想のサイトだろうか?インターネットの一個人としてなりたい理想の姿だろうか?と聞かれると、首を横に振るしかない。それでも何かを書いて、公開していたいから、書くことになる。呆れるのが正しい。

技術記事など、実用枠は別物だ。つまり成果であって、後ろめたい何かではない。これから増やしていきたいと思う。